インパクトドライバ18Vの選び方 プロも御用達!各メーカー上級グレード

インパクトドライバ18V選び方

 

 

今回比較するアイテムは、木工等のDIYには必須の「インパクトドライバ」です。

 

インパクトドライバで出来ることは「穴をあける」「ビスを回す」などがメインですが、

先端に取り付ける「ビット」を交換することにより様々な用途に使用できます。

そのため、使用する頻度はかなり高いです。

 

今回紹介するインパクトドライバーは、各メーカーの最上位機種で、

各メーカーいろいろな機能を盛り込んだ、最高の仕様となっています。

 

 

DIY歴が長く、もう一台買い増しの方はもちろんですが、DIY初心者の方へもお勧めです。

  • 下位モデルに比べ、耐久力が高い
  • 下位モデルに比べ、精度が高い
  • いろいろなモードがあり、シチュエーションに合わせて力を変えてくれる機種あり
  • バッテリーが他の電動工具と共用できるものが多い

 

 

 

 

1 メーカー別性能比較

たくさんあるメーカーの中から今回ピックアップしたメーカーの簡単な紹介をします。

  • マキタ・・・国内シェアNo1で、幅広いラインナップを持っている。修理体制も充実している
  • HiKoki・・・国内シェアNo2(旧日立工機)性能重視で、バッテリーの互換性が高い
  • 京セラ・・・国内シェアNo3(旧リョービ)お手頃な工具が多く、DIYユーザに人気
  • パナソニック・・・電気工事系の工具ラインナップが豊富、バッテリーに定評あり
  • MAX・・・エアー工具のシェアが高く、電動工具もフィーリングがよく使いやすい
  • ボッシュ・・・ドイツ生まれで、世界シェアNo2 先進的な工具開発が盛ん

以上、電動工具大手6社の最上位機種となります。

 

1-1 性能比較表

メーカーマキタHiKOKI京セラパナソニックMAXボッシュ
機種TD171DRGXWH18DDL2BID-10XREZ75A7PJ-ID152R-B2CGDR18-200C6
最大締付
トルク*1
180nm177mn180mn160mn165mn200Nm
重量*21.5kg1.5kg1.5kg1.7kg1.5kg1.7kg
ヘッド全長*3116mm127mm106mm117.8mm109mm126mm
最大回転数*43600回/分2900回/分2900回/分2500回転/分3000回/分3000回/分
モード*54モード

楽々モード(木材・ボルトテクス厚板・テクス薄板)

強さ4段階

1モード

テクスモード

強さ4段階

2モード

テクスモードロックオンモード

強さ3段階

1モード

テクスモード

強さ3段階

1モード

増締めモード

強さ3段階

強さ3段階
最大バッテリー容量*66Ah6Ah6Ah5Ah5Ah6Ah
充Ah電時間 *727分/80%
40分/満充電
30分/満充電31分/80%
47分/満充電
40分/実用充電
60分/満充電
65分/80%
80分/満充電
35分/75%
55分/満充電
明かり

*8

LED2灯(右・左)LED1灯(下)LED3灯
(左上・右上・下)
LED1灯(下)LED2灯
(右・左)
LED1灯
バッテリー上
モーター *9ブラシレスブラシレスブラシレスブラシレスブラシレスブラシレス
5色
白系・青系・赤系・
黒系・茶系
5色
白系・緑系・赤系・
黒系・黄系
3色
白系・緑系・金系
5色
白系・青系・赤系・
黒系・ピンク系
3色
青系・赤系・黒系
1色
青系
防塵・耐水APT(独自)*完全防水ではないIP56IP56IP56MAXIEGS(独自)

水没試験も実施

ETP(独自)
その他
一押し機能
「ゼロブレ
ダブル」のボールベアリングでビットのブレを低減
センターバランス設計

充電器にてUSB機器を充電できる

オプションでマルチボルト36Vあり

デザインにこだわり

重量バランスがいい

センターバランス設計

芯ブレを低減

カーボン調柄マルチボルト18V・14.4Vどちらのバッテリーも使用できる

ランタンモード

正逆回転がスイッチx感圧センサーのトリガースイッチ等、操作に工夫があり

コネクト機能
スマートフォンで、セッティング出来る
メーカー価格
(税抜き)
68100円68600円71000円69800円69800円66000円
Amazon 価格(2019年8月現在)45180円~42400円~49499円~41212円~なし41190円~
Amazon 価格(単品)15757円~17589円~なし14869円~19300円~18380円~
一言

コメント

多彩なモード設定充電が早いかっこいいバランス重視防塵・防水がすごいパワー重視

 

 

1-2 表の中にある用語解説

上にある表の中には難しい用語も含まれていましたので、一つ一つ解説していきましょう

 

*1最大締付トルクねじを締め付ける時に回転させるための力です。この数値が大きいほど力強く、より硬い木に、より長いねじを締めることができます。
*2重量そのままズバリ、バッテリーも含むインパクトドライバの総重量となります。重さの約半分はバッテリーで、バッテリーの容量が小さいと重さも軽くなります。
*3ヘッド全長ビットを取り付ける金具から後ろまでの長さ。短いほど取り回しがいい。
*4最大回転数回転数が多い=仕事が早い
*5モードモードと、強さの段階を設定できる。強さは3段階くらいは欲しいところ

モードは各メーカーいろいろありますので、それぞれ解説しましょう。

  • 楽らくモード・・・トリガはフルで引きっぱなしで、ゆっくりから最高速まで自動制御します。締め始めのネジ倒れ、カムアウトなどを低減します。
  • テクスモード・・・テクスネジ用のモードです。ネジ頭の破損やカムアウトを低減できます。
  • ロックオンモード・・・トリガーから手を放してもそのまま回転し続けるモードです。モルタルやセメントのかく拌、コーキングの剥がしに最適です。回転数はトリガーの引き量で変更できます。
  • 増締めモード・・・石こうボード留めなどで、少し浮いたネジを締付ける際に使うモードです。トリガスイッチを一度引くと、約180°回転して自動停止します。
*6最大バッテリー容量1充電当たりの仕事量(何本釘が打てるかなど)
*7充電時間短いほど充電にかかる時間が少ない。
*8明かりLEDの数が多いほうがビット先の対象物に影が出来づらい
*9モーターブラシレスのほうが本体が「小型」「高性能」である。しかし「高価」である。

 

 

2 メーカー別注目ポイント・おすすめ6選

 

 

2-1 マキタ TD171DRGX

マキタの最上位機種また、

プロの職人さんたちにも絶大な信頼を得ている一品

しかも初心者にも、とても優しく「楽らくモード」は、トリガー(スイッチ)を握るだけで、

シチュエーションに合わせて自動で回転制御してくれるため、初心者でありがちな、

「ねじの倒れ」や「ねじをなめてしまう」リスクを低減できます。

マキタ 楽らく4

 

また、軸受け部にボールベアリングを2つ使用することにより、ブレを低減。これも「ビス倒れ」や

「ビスなめ」低減に大きく貢献しています。

マキタ ゼロブレ

 

以上のことから、プロはもちろん、初心者の事まで考えられているバランスの取れた一台です。

 

また、今後電動工具を増やす場合にバッテリーが使いまわせる事は、とてもメリットとなり、

よりマキタのファンになっていきます。

マキタ ラインアップ

 

2-2 Hikoki(日立工機)WH18DDL2

 

WH18DDL2

Hikoki  WH18DDL2

こちらのHikoki最上位モデルは

バッテリーを装着した状態での重心が真ん中にあり、バランスがとてもいいことが美点です。

バランスがいいと、重さを感じずらくなり、作業もしやすくなります。

 

Hikoki バランスがいい

Hikoki Ballance

また、バッテリーの充電速度がとても速く、連続で作業する際には

とても重宝します。

ラインナップはマキタの次に充実しています。

また、Hikokiはバッテリーに、とても力を入れており、「MultiVolt」という、

18Vと36V兼用できるシリーズも続々と展開しています。

 

 

Hikoki マルチボルト

Hikoki  マルチボルト

 

 

 

2-3 京セラ(リョービ)BID-10XR

 

京セラ BID-10XR

京セラ BID-10XR

 

2017年グッドデザイン賞を受賞しており、とにかくカッコいいです。

デザインは、GM、ポルシェ、マセラティをはじめとするカーデザイン、新幹線から腕時計まで

国内外で高い評価を得ている工業デザイナー 奥山 清行氏が代表を務める

株式会社KEN OKUYAMA DESIGNとのコラボレーションによるものです。

手にした時に感じる高い親和性が、ツールと一体になった無駄のない動きを生み出し、

優れた使用感と作業性を実現します。

また、かっこいいだけではなく、ヘッドの全長も今回紹介したものの中で一番短く、

取り回しがよく、とても実用性も高くなっています。

BID-10XR ヘッドが短い

BID-10XR ヘッドが短い

他工具全体で比較をするとHITACHI・マキタ・パナソニック等にはまだまだラインナップも及びませんが
XRシリーズで他の工具のラインナップも充実されることが予想されます。

 

2-4 パナソニック EZ75A7

 

ez75a7_main

ez75a7_main

 

基本性能をしっかりと踏まえており、バランスのいい製品となっています。

それに加え、本体底部に「エラストマバンパー」という滑りにくい樹脂を使用しており、屋根など高いところからの落下を防ぐ機能や、「トレッドデザイングリップ」という、汗をかいた手でも滑りにくいグリップを確保する機能等を備えています。

 

EZ75A7 Balmer

EZ75A7 Bumper

ほかのメーカー同様6Ahのバッテリーモデルが欲しいところですが、最大5Ahとなります。

しかし、14.4V、18Vとマルチに対応しており、共通バッテリーの工具ラインアップは、マキタ・Hikoki等と同等に充実しており、使い勝手はいいです。

 

EZ75A7  Dualボルト

EZ75A7 Dual

 

2-5 MAX PJ-ID152R-B2C

 

pj-id152_main

pj-id152_main

 

操作方法を独自開発した「クイックリバースモード」や、明かり代わりにもなる「ランタンモード」等、ユニークな機能がたくさん詰まったモデルとなります。また、モード切替も片手で切り替え可能な「片手モード」があります。

他のモデルに比べ、少々くせがありますが、慣れてしまえば手放せなくなるでしょう。

pj-id152_QuickReverse

pj-id152_QuickReverse

 

突然の大雨など予期せぬ降雨や、その後の放置を想定し、水没と放置を複合したとても厳しい「水没・放置試験」や、作業場にある、おがくずやコンクリート・石膏の粉、更に結露や突然の降雨などを想定した「粉塵・降雨サイクル試験」を行っており、他メーカーに比べても対水・対塵に優れています。

pj-id151_suibotu

pj-id151_suibotu

pj-id151_粉塵

pj-id151_粉塵

雨の中、木くずなどのホコリの多いところでガンガン使用される方にはおススメです。

 

 

2-6 BOSCH GDR18V-200C

 

GDR18V_Main

今回エントリー唯一の国外メーカーとなります。

トルクの強さはNo1で、価格の安さも他社を一歩リードしてます。

GDR18V_conect

他社には無い機能として、「コネクト機能対応(Bluetooth送信機)」があります。オプションとはなりますが、「GCY30-4コネクティビティチップ」を装着することにより、スマートフォンのToolboxアプリから様々な設定・状況確認をすることが可能となります。例えば、インパクトが停止したときに、「水が入ったので電流遮断」とか「オーバーヒートしそうなので停止」などなど、機械の状態が分かります。ほかにも、使用履歴のフィードバックや、LEDライトの明るさ調整なども行えます。

 

 

3 まとめ

このクラスの工具の長所・短所をまとめます

メリット

  • すべてのモデルが基本性能は備えており、プロもお墨付き
  • パワーは十分で、バッテリーの持ちも非常に良い
  • 防塵・防水も備えていて、タフな屋外使用もOK
  • 耐久性に非常に優れている
  • 豊富なモード・強さの設定がある

デメリット

  • 価格が高い(バッテリーセットだと70000円前後)
  • 女性や、子供が使用するには重い(1.5kg前後)

 

今回紹介させていただいたクラスのインパクトドライバーは

各メーカーの威信がかかっているため、基本的な性能はどれも満足いくものとなっています。

どれを購入しても、性能に不満が出ることはあまりありません。

 

2台目の購入時はもちろん、初心者にも豊富なモードによるサポートで作品の出来栄えが上がるため、初めてのインパクトドライバとしても、予算が許せばおすすめです。

刃物も電動工具も性能がいいと使っていて楽ですし、私も、初めからこのクラスのインパクトドライバと出会っていれば、失敗も減ったかもしれません。

 

ぜひ検討してみてください。

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